【地域課題解決の新たなチャンス】しまねデジタルソーシャルイノベーションチャレンジ(SDSIC)補助金 説明会レポート
- 【石見地域循環共生協議会 事務局】
- 7月25日
- 読了時間: 3分
更新日:8月29日

当協議会は、去る7月25日に開催された令和7年度「しまねデジタルソーシャルイノベーションチャレンジ(SDSIC)補助金」の事業説明会に参加いたしました。この補助金は、石見地域で活動する事業者、NPO、そして地域団体の皆様にとって、社会課題解決の取り組みを加速させる大きなチャンスとなり得ます。説明会の要点をまとめ、皆様にご紹介いたします。
この補助金の核心は「協調領域」での挑戦
説明会で島根県のご担当者が最も強調されていたのが、「協調領域」というキーワードです。
協調領域とは?行政だけでも、また一企業だけでも解決が難しい複雑な社会課題(例:不登校支援、担い手不足、買い物難民支援など)に対し、産・官・学・民が連携(協調)して、民間の柔軟な発想やデジタル技術を活かして解決に挑む領域のことです。
本補助金は、まさにこの「協調領域」で、革新的な事業を立ち上げようとするチャレンジャーを支援することを最大の目的としています。
補助金のポイント3つ
説明会の内容から、特に重要だと感じたポイントは以下の3点です。
1. 対象事業:行政の「縦割り」では解決しづらい課題にこそチャンス「ヤングケアラー問題」が例に挙げられたように、教育・福祉・労働など複数の分野にまたがる課題は、行政の縦割り構造の「隙間」に落ちてしまいがちです。本補助金は、こうした複雑な課題に対し、分野を横断するアプローチで取り組む事業を高く評価します。
2. 補助内容:最大200万円、補助率10/10の強力な支援上限200万円まで、対象経費の10/10(全額)が補助されます。これは、新たな事業を立ち上げる際の初期投資のハードルを大きく下げるものです。委託費や専門家への謝礼、広報費など、幅広い経費が対象となります。
3. 審査の視点:「民の力」による継続可能なモデル補助金はあくまでスタートアップの支援です。審査では、補助金終了後も事業として自立し、継続していけるか(マネタイズ計画)が重視されます。行政にはない「民の力」、すなわちスピード感、創造性、そして収益性を意識した持続可能な事業モデルを提案することが採択の鍵となります。
石見地域の私たちに何ができるか?
石見地域が抱える、担い手不足による伝統産業の危機、中山間地域の高齢者支援、不登校児童・生徒への支援といった課題は、まさにこの補助金が対象とする「協調領域」のテーマです。
当協議会のメンバーである皆様が持つ専門知識や現場での経験に「デジタル技術」を掛け合わせることで、以下のような革新的な事業が生まれる可能性があります。
(例1) 地域の職人 × 教育専門家 → 伝統技術を伝えるオンライン教育コンテンツ事業
(例2) NPO × IT企業 → 高齢者の見守りと買い物を両立させる地域密服着型マッチングアプリ事業
(例3) 観光事業者 × 文化団体 → 石見神楽を体験できるAR/VR観光コンテンツ事業
今後のスケジュールと協議会としてのサポート
応募締切: 令和7年8月21日(木) 17時必着
申請方法: 事業実施計画書をメールで提出
石見地域循環共生協議会としましては、このSDSIC補助金への挑戦を希望される会員様に対し、事業計画のブラッシュアップや関係者のマッチングなど、積極的な伴走支援を行ってまいります。
ご自身の活動をさらに発展させる絶好の機会です。ご関心のある方は、ぜひ一度、当協議会までお気軽にご相談ください。共に石見地域の未来を創る新たなチャレンジを応援します。
【本件に関するお問い合わせ】
一般社団法人 石見地域循環共生協議会事務局 TEL:0855-25-0151 Email: info@lc3.biz




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