LCCCが探る「教育DX」の最前線
- 【石見地域循環共生協議会 事務局】
- 7月25日
- 読了時間: 3分
更新日:8月29日

~文科省・デジタル庁・総務省の連携と「トランスファラブルスキル」育成の重要性~
石見地域循環共生協議会(LCCC)は、地域DX推進の重要な柱として、教育分野におけるデジタルトランスフォーメーション(教育DX)に注目しています。近年、GIGAスクール構想の進展や生成AIの急速な普及により、教育現場は大きな変革期を迎えています。LCCCは、国を挙げて進められる教育DXの動向を注視し、地域における次世代教育のあり方を模索しています。
国が進める「教育の情報化」の未来像
去る6月6日に東京で開催された「New Education Expo 2025」では、内田洋行の企画支援のもと、「教育の情報化の現状と今後の展望」をテーマにセミナーが開催されました。文部科学省、デジタル庁、総務省の各省庁代表者3名が登壇し、GIGAスクール構想5年目の成果と課題、そして今後の政策動向について語られました。
このセミナーでは、個別最適な学びの推進から情報モラル・リテラシーの強化まで、教育の今と未来を大きく変えていく「教育DX」の最前線が、各省庁の視点から紐解かれました。教育関係者が直面する課題解決と、これからの教育へのヒントが提示されており、LCCCとしても石見地域における教育DX推進の参考にしていきます。
【参考記事】文科省・デジタル庁・総務省が描く「教育の情報化」の未来像とは?https://go.shoeisha.jp/c/bgtfadjenzr5kobG
AI時代に求められる「トランスファラブルスキル」の育成
また、AIが社会のあり方を大きく変革する中で、高等教育において特に重要視されているのが「トランスファラブルスキル(転移可能なスキル)」の育成です。6月24日には北海道大学で、アドビ主催の「Adobe Education Forum 2025」が開催され、このスキルの育成に焦点が当てられました。
このフォーラムには全国から大学教職員が集い、デジタルリテラシーや創造的スキルの育成、教育現場のDX推進、AI時代の効果的な教育方法について活発な議論が交わされました。特に北海道大学の重田勝介氏によるトランスファラブルスキルをテーマにした講演や、識者によるパネルディスカッション、大学での実践事例、ワークショップの模様などが報告されており、実践的な育成手法が議論されました。
LCCCは、島根県立大学との連携を通じて、Eスポーツ・デジタル人材育成プロジェクトにおいて「神楽×マイクラ」といった教育プログラムの構想を進めるなど、地域資源を活かした独自の教育DXを推進しています。こうした国の動向や大学での先進事例を参考に、石見地域においても、変化の激しい時代に対応できる「トランスファラブルスキル」を持つ人材の育成に力を入れてまいります。
【参考記事】AI時代に「トランスファラブルスキル」がなぜ必要なのか? 北海道大学などの好事例から育成手法を探るhttps://go.shoeisha.jp/c/bgtfadjenzr5kobH
石見の教育DX推進へ、LCCCからのメッセージ
LCCC事務局は、「教育DXは、単にデジタルツールを導入するだけでなく、これからの時代を生きる子どもたちが、変化に対応し、新たな価値を創造できる力を育むための重要な取り組みです。国や大学の先進事例から学びつつ、石見地域の特性を活かした教育DXを推進し、未来を担う人材の育成に貢献してまいります。地域一体となって、教育の未来を共に考え、行動していきましょう」と、地域の教育関係者や保護者、企業の皆様に協力を呼びかけています。
LCCCは、今後も地域の教育DX推進に積極的に関与し、島根県立大学との連携強化を通じて、学生の地域活動への参加促進や、地域DX人材育成講座の開設などを通じて、具体的な取り組みを進めてまいります。




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